高麗人参の長い歴史を紐解く

高麗人参は2000年も前の書物に登場しており、長い歴史があります。
ここでは、高麗人参の歴史について詳しく説明します。

高麗人参とは?

詳しい情報

高麗人参は、中国北部やロシア沿岸部、韓国などのアジアの極東のみに自生するウコギ科の植物で、別名を「朝鮮人参」、「おたね人参」と言います。
高温多湿を嫌い、降水量は少な目、風が弱い、涼しく乾いた気候などの限られた環境でのみ育つので栽培が難しい植物です。

高麗人参は葉や茎も利用できますが、根に多くの栄養素がバランスよく蓄えられています。
高麗人参の根は頭、胴体、足、尾に分かれていて、バランス良く育つと人の形に似ます。
そのため、人の形に良く似ているほど品質が良い、とされています。

高麗人参は、土地の栄養を吸い尽くすので栄養素を豊富に含んでいます。
多い製品では98種類もの栄養素を含み、滋養強壮をはじめとして更年期障害、生活習慣病、冷え、自律神経の乱れの予防・改善、美肌、ダイエット効果、などさまざまな効果があります。

高麗人参の歴史

古くから愛用された高麗人参

高麗人参は、2000年以上前から中国北部や韓国の山岳地帯で自生していました。

古くから貴重な薬として利用されており、最古の医学書、前漢(紀元前206年~208年)の「黄帝内経」(こうていだいきょう:こうていだいけい)には高麗人参のことが記述されています。
また、続いて書かれた中国初の薬物専門書の「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう:しんのうほんぞうけい)には高麗人参の7つの効果が詳しく書かれています。

高麗人参は不老不死の霊薬として扱われ、王侯貴族しか手に入れることができませんでした。
秦の始皇帝をはじめ当時の皇帝たち、唐の時代の皇妃である楊貴妃も高麗人参を愛用したと言われています。

その後、高麗人参は大航海時代(15世紀半~17世紀)に中国や朝鮮半島に訪れた外国人によって世界中に広がりました。
フランスの思想家ルソーも愛飲し、その著書には高麗人参のことが書かれています。
現代では、264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(1978~2005年)が健康のために高麗人参を愛用していたことが知られています。

困難だった高麗人参の栽培

高麗人参の栽培は困難で、18世紀頃、李氏朝鮮(1932年~1910年)の時代に初めて成功しました。
しかし、朝鮮の王朝は個人での栽培や栽培方法の研究などを禁止し厳重に取り締まったため、栽培方法の記録などが残っていませんでした。

そのため、その後の栽培では品質の悪いものが多く、本格的に韓国で栽培できるようになったのは日本が栽培に成功し、その方法を逆輸入してからでした。

日本での高麗人参の歴史

初めて伝わったのは奈良時代

高麗人参は日本には奈良時代に伝わりました。

当時、朝鮮半島にあった渤海(ぼっかい)という国から身体が弱かった聖武天皇へ高麗人参が贈られました。
日本からはお礼として銀貨が送られ、室町時代には日本と朝鮮の間で高麗人参と銀貨を交換する貿易が行われていました。

高麗人参は、その効果の高さに時の権力者たちから大きな関心が寄せられました。
豊臣秀吉は朝鮮出兵の際に高麗人参の種を持ち帰り、秀吉の軍師だった黒田官兵衛は引退後に高麗人参の研究に力を入れました。
また、健康に関心が高く自ら漢方を調合していたと言われる徳川家康は、高麗人参を肌身離さず携帯していたと伝えられています。

高麗人参が庶民に伝わったのは江戸時代に入ってからでした。
1674年に、日本と朝鮮の貿易を独占していた対馬藩の宗(そう)氏が江戸に朝鮮人参座という専売所を設け、高麗人参が広く普及しました。
朝鮮人参座は大変繁盛し、行列ができ徹夜して入手する人や高麗人参の窃盗がおこったほどです。

日本での高麗人参の栽培

日本では高麗人参は発芽が難しく自国で栽培できず、輸入のみでしか入手できなかったため貴重で高価なものでした。
しかし、8代将軍の徳川吉宗の時代、1729年(享保14年)に日光で日本で初めて高麗人参の栽培が成功しました。

その後、高麗人参の栽培は全国に広がり、会津(福島県)や松江の大根島(島根県)、野州(栃木県)などが中心となって栽培されるようになりました。

松江の大根島は、現在では本場の高麗人参に勝るとも劣らない品質の良い生産地として海外からも評価されています。
ちなみに、高麗人参の別名「おたね人参」は、幕府から種を分けてもらって栽培していたことが由来です。

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